その時々の話題の人らが招かれる日本外国特派員協会(FCCJ、東京都千代田区)主催の記者会見に、杉並区の新区長、岸本聡子氏(48)が21日、出席した。自身の選挙を支えた草の根の運動やジェンダー平等、気候変動問題などについて幅広く語った。
FCCJは岸本氏について、国政選挙で連立与党が大勝を収めるなか、長年区長の座にあった現職を187票差で破ったと紹介。立候補の直前までベルギー在住だったことや、自転車で登庁することなどを、驚きを交えて伝えた。
岸本氏は英語でスピーチし、区長選では多くの女性に支えられた、と振り返った。90年の区政で初の女性区長となったが、女性の首長や議員が少ない国内の政治状況を指摘。ジェンダー平等については、庁内でも段階を踏んで進めていく方針などを説明した。
区長選で争点となった道路の再開発を含む区の都市計画について、気候変動問題への対応とからめて見直しが必要と独自の見解を披露するなど、多岐にわたる活発な質疑応答となった。(井上恵一朗)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル